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カーテンスタイル

カーテンの歴史

エジプト時代

語源は、ラテン語の「cortina」から変化したと考えられ、古くはエジプト時代まで歴史がさかのぼります。もっとも、当時は現在のような窓に掛けるような形ではなく、寒さを防いだり、プライバシーを守ったり、また安息の場を作る目的で、ベットの周囲を布で覆った簡単な作りのものでした。建築物や家具などと違い、カーテンの耐用年数は比較的短いため、当時の原形をとどめるものがほとんどなく、わずかに絵画や写真などで推測するしかありまません。しかし、実際にカーテンとして使われたもっとも古い例は、ローマ時代の絵画を見ることで憶測が立てられます。しかし、それも壁の装飾や、室内の間仕切りとして使われていたようです。現在のようなカーテンがいつ頃から使用されたかという具体的なことはよく分かっていませんが、一説によるとヨーロッパ、ルネッサンス時代の初期頃からであったのではないかと思われます。

中世ヨーロッパ

 ルネッサンスは「再生」と言う意味で、14世紀イタリアのフィレンツェに始まり、15〜16世紀に渡って広くヨーロッパで繁栄しました。ガラスの発明が、カーテンの飛躍的な需要と装飾織物の発展を促し、ブロケード・ダマスク・ベルベット・を中心とした絹織物の裂地が生産され、室内装飾では、左右対称のシンメトリーとプロポーションが重要視されたのがこの頃です。しかし、窓にカーテンが掛けられる事は少なく、主に出入口やベッドの周囲に初期的なものが使用される程度でした。
 16〜17世紀ごろにはバロック様式が盛んになりました。バロックとは「不規則な形の真珠」を意味する言葉で、ルネッサンス時代のシンメトリックで静止的な硬い文様と違い、明るく動的な曲線模様が特徴的と言えます。ガラスの発明が、カーテンの飛躍的な需要と装飾織物の発展を促し、ブロケード・ダマスク・ベルベット・を中心とした絹織物の裂地が生まれました。カーテン生地に華麗なブロケード(金糸、銀糸を織り込んだ錦織)を使用し、上飾りの縁どりの線やタッセルなども複雑で、重厚な形や線がみられる様になってきました。
 18世紀に入ると、ロココ様式の装飾が盛んになります。左右対称で、優雅で流動的な美しさがあり、ブロケード・ダマスク織が多いのが特徴的です。巻貝のイメージの曲線が中心となり、その流麗で繊細・優美な線が上流の人達に受け、そのスタイルは、ゆったりと床に引きずるゆとりのあるものと変化したのがこの頃です。

現代のカーテンへ

 そして19世紀後半に入ると、芸術家たちが装飾の世界で活躍します。イギリスの工芸家であるウィリアム・モリスは、産業革命以後、機械生産による品質の低下を改善して、職人による質の高い工芸品を作ることを提唱し、室内装飾で活躍しました。近代デザインの役割を果たした人物と言えます。この頃は、草木ののびのびとした曲線のデザインがの特徴的なアール・ヌーボー(新しいアートの意味)が盛んになります。アールヌーボ時代には、人間性を中心とした工芸運動が興り、モチーフを自然に求めるようになり、カーテンの形式として上飾りが付きました。現在の様式は、この時代が基盤になって展開されてきたものによります。そして、私たちが目にする今のカーテンへと発展してきたのです。

日本のカーテンの歴史

 日本においては、平安時代に几帳(絹の織物の衝立)が可動間仕切り的に用いられたり、御簾(竹製のすだれ)や壁代(絹の織物で壁面に掛けられた布)が使用されており、それらが今日のカーテンの原点とも言えるでしょう。武家時代になると、壁や襖や障子がこれらにとって代わる事になります。日本でカーテンが使われるようになったのは江戸時代の初期で、長崎の出島に外国公館が出来た頃というのが通説になっています。しかし、実際カーテンが使用されていたのは外国公館で、実際に日本人が使い始めたのは幕末から明治にかけての時代であったのではないかと言われています。
 当時は「窓掛け」といわれ、ほとんどが輸入品の重厚で高価なものでした。「カーテン」という言葉が使われる様になったのは、明治末期になってからです。この頃から、素材として綿・毛・絹。麻などが用いられ国内で生産され始めてきました。大正期に入って中産階級が増え、生活改善運動の影響もあって次第にカーテンが広まっていき、関東大震災後は建築の近代化及び洋風化が進み始め、カーテンも増えてはきたもののまだ一部の上流階級が使うものでした。一般住宅に本格的にカーテンが普及し始めたのは、昭和30年代入ってからのことです。それは日本住宅公団によるアパート建設が始まったことにより、住宅産業が盛んになりカーテンが生産されるようになったのです。その後昭和40年代に入ると、遮光、遮熱、防音などの諸機能を持つカーテンが登場し、昭和48年の第一次オイルショックを境に、省エネに対する関心が一般の人々にも広まり、カーテンは家庭の必需品として定着してきたのです。そうして現在では、部屋の装飾として、また壁や家具とのコーディネートをした使われ方をされるようになり、現代生活の中で欠かすことのできない必需品となったのです。

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